日々是精進、享楽的に。

人生楽しんだもの勝ち。楽しむために日々学ぶ。

2020年代への絶望と希望

※この記事は2018年に書いたものをほぼそのままの形で投稿しました。

 

 

自分は人間という生き物について、ある意味で絶望している。

 

人間は何も知識を持たず生まれてくる。

そして有事に備えエネルギーを蓄えようとする。

つまり、基本的には怠け者でサボりたがりだ。

 

脳は余計なカロリーを消費しないよう、できるだけ考えるプロセスを省こうとする。

それは悪いことばかりではなく、素早く判断できるというメリットもある。

 

だがこういった性質であるがゆえに、世界は愚か者だらけでもある。

 

歴史から学ばず、同じ失敗を繰り替えす。

相手のことや未来のことを考えず、社会に害を与える人がいなくならない。

 

悪人を嫌っているわけではない。

害悪を振りまく人たちも、その行動で自身の人生を壊している。

私はできるかぎり多くの人に幸せに生きてもらいたいのだ。

ネガティブな感情を持ちたくないという自分のワガママなのだけど。

 

自分がどんなに頑張ろうが、人間のそういう性質が変わるわけではない。

今この瞬間にも無知な人間が生まれ、育ち、そして害を与えているのだろう。

これからもこのサイクルは繰り返されていくだろう。

だから自分は、人間の無知と怠惰に絶望しているのである。

 

反面、人間ならではの良さもある。

生存競争しかない殺伐とした世界に、様々な喜びが生まれるのは人間社会のおかげだ。

 

おいしい料理、いろんな世界を見せてくれる映画、感情をくすぐられる音楽。

安全にくつろげる家や、室温を快適にしてくれるエアコン。

そういった人生を心地よく彩ってくれるものは、人間がいなければ生まれなかった。

 

そして自分は、今の世の中がけっこう気に入ってたりする。

 

たしかに政治や経済に対する不安はあるけれど、良くなっている面もある。

10年前までは考えられなかったようなサービスが無料で受けられる。

特にゲームや動画などのエンタメは消費しきれないほどだ。

まあ課金のやりかたに思うところはあるけれど、これから改善されていくだろう。

 

いままで人間がやっていた仕事がAIと機械に代わっていき、便利になっていく。

単純労働へ割かれていた人材が、より自由な人間らしい活動へと還元されていく。

 なにができるかというより、個人の全人格が総合的に評価される時代になった。

 

 

時代に適応できれば楽しく生きていける。

自分が考える未来は、そんなに悪いものじゃない。

 

問題はその過渡期をどのように生きていくかなんじゃないかと思う。

無知で怠惰である我々は、ついつい過去のルールに囚われてしまう。

適応できれば楽しいが、適応できなければ苦しいだけなのだ。

 

なんとかそのへんを言葉にして伝えていきたい。

このブログはその可能性への挑戦なのです。