視野を広げたい人へおススメなのです
私がしつこくマーケティングとセールスについて知ってほしいという理由は、コストパフォーマンスが高いからだ。
その手のビジネス書は無数に出ている。
古本屋にいけば1冊数百円でいくらでも手に入る。
なのに悩みの半数くらいを解決する力がある。
お金があれば健康的な生活をすることもできるし、嫌な上司のいる会社にしがみつく必要もなくなる。
大切な人を助けたり、世の中のためになることもできる。
まあそこまではよく言われる話だと思う。
私がマーケティングとセールスをおススメしたい最大の理由は、人間としての成長にもコスパがかなりいいからだ。
マーケティングやセールスはそれだけを学んで終わりではない。
現代のそれは、統計学的手法で効率化を図っている。
そのために統計学についても学べる。
結果をコントロールするのは科学だけれど、人を行動させるのは行動心理学だ。
心理について学ぶということは、脳の働きを知る脳科学へとつながる。
人の行動を知るということは、人とはどういう存在なのかという哲学へと至る。
個人の心理の状態から、世の中全体の動き、未来予測まで。
そういった世の中に流れるもの、「真理」や「本質」や「法則」とよばれるなにか。
この世界の正体ともいえるようなものに肉薄していける知恵が得られる。
これはべつにビジネスに限った話ではない。
どんなものも極めようとすれば、なにかしら別分野の知識が必要になったりするもので、視野を広げざるをえなくなってゆく。
だから入り口はべつにどこでもいいのだけれど、前述のとおり、現実的に役立つメリットを加味すると、お金について学ぶことから入るのが効率いいんじゃないかなと思う次第なのです。
次いでコスパが高いのが哲学だと思うのだけれど、いきなり哲学から入るのは敷居が高すぎるからあんまりおススメできない。
哲学の本を1冊でも読んだことのある人ならわかってくれると思うけれど、入門書の類でも1冊きちんと理解しようとすればめちゃくちゃ時間がかかる。
1ページ読み進めるのに、冗談ではなく1週間かかったりする。
そんだけ悩んで知恵熱出してなんとなくこうかなという当たりをつけて、それをすべてのページで繰り返すのが哲学書。
だから1冊の本を長く読み続けられる。そして脳がすごく鍛えられる。
1冊あたりの価値を考えると、ある意味これほどコスパの高いものもないと思う。
そしてビジネス関係との相性も抜群だ。
まあすべての本質へ迫るのが哲学なので当たり前なんだけどね。
まあそういうわけで、視野を広げるのにとても役立つからセールス、マーケティング、そして自信のあるひとは哲学を。
興味をもっていただけたなら、お近くの本屋さんで1冊買ってみると面白いかもしれませんよ。