憎しみの連鎖
暴言や誹謗中傷は他人を不快にする。
不快な思いをさせられた人が相手を好きになるわけがない。
逆に、他人を認めて評価したなら、ちゃんと評価してくれる人のことは好きになる。
攻撃したら反撃される。
認めれば認められる。
とてもあたりまえのシンプルなルールだ。
これを心理学では返報性の原理と呼ぶ。
しかし気を付けなければいけないことがある。
この原理は単純な個人プレイのテニスとは違うことだ。
個人テニスなら1対1で返しあうことになる。
でも現実には70億も人がいる。
攻撃された恨みを直接本人にぶつけられないとき。
攻撃しやすい相手にその恨みは向かうことになる。
現実の仕事や家庭で虐げられている人。
その人は恨みをネットで他人に向けて吐き出す。
暴言を受けた人はまた恨みを抱える。
その苛立ちを発散するために現実で他人を攻撃する。
こうして恨みはどんどん広がる。
理不尽が生まれる。
負のループだ。
当然、逆もある。
他人に親切にされた人は恩を感じる。
地域に育てられた人は地域に恩を感じる。
社会に感謝している人は社会に恩を返したくなる。
「感謝の連鎖」が生まれる。
何度でも言う。「世の中」を作っているのは自分自身だ。
生きやすい国を作るのも自分の心がけ次第だ。
負の連鎖を断ち切り、生きやすい世の中を作っていこう。